こんにちは!
家主です。
中古マンションでリフォーム、リノベーション工事を計画
していると大体エアコンの配置問題が発生します。
今日はその事案が発生した時にどのように対応するか書いていきます。
毎年夏を迎える度に気温上昇を感じますよね。
もはや生きるためにエアコンをつけているといっても過言ではないですね。
そんな生活するうえで必要なエアコン
部屋に一つ必ず必要なのですが中古マンションでエアコンを設置する場合考えておくことを書いていきます。
エアコンを設置する時に必要な事
エアコンが当たり前になり皆さん当然エアコンはつくものと思っていませんか。
しかし設置には必ず条件があります。
大体の家ではその条件がクリア出来ている為あまり考える必要がないというのが現状ではないでしょうか。
必要な条件
室内機、室外機を設置するスペースの確保
エアコンを設置するためには室内機(風を出す機械)と室外機(熱を放出する機械)が置けるスペースが必要となります。
室内側
リビングや居室に設置する際天井、壁との隙間を最低5cm、出来れば10cm確保する必要があります。
室外機側
室外機は吹き出し口から熱風、冷風を出します。
ですので、前20cm 横10cm 後ろ5cmの隙間は最低限必要となります。
又室外機の上部は開放しておく必要がありますので、設置するベランダの大きさを確認する必要があります。
又、目隠しをされているひともいますが排出する空気を妨げないようにしないと機械の故障の原因となります。
エアコン用コンセント
エアコン設置には専用コンセントの設置が必要です。
ですので、普通のコンセントや延長コンセントを使用することは出来ません。
又、エアコンの容量によりコンセントも違います。
6畳~8畳程度でしたら100Vコンセントで大丈夫です。
14畳以上になると200Vコンセントが必要となります。
エアコン配管用の穴が必要
エアコンの室内機と室外機をつなぐ冷媒管と呼ばれる配管を通す穴が必要となります。
こちらを一般的にスリーブといいます。
戸建、マンションではエアコン設置する場所を想定してスリーブが設けられています。
ですので入居の際はその場所を確認する必要があります。
中古マンションでのエアコン設置問題とは
上記3点のことを理解していればエアコン設置時にトラブルなく設置することが出来ます。
ただ、エアコンの配管を通す穴がなかったらどうしますか?
中古マンション特に築40年前後のマンションではリビング等ベランダ側のみ穴があり、共用廊下側には穴が無いことがあります。
個人的な考察ですが昔はそこまで気温が高くならなかったのとエアコンが高価だったこともありメインの部屋だけエアコンを設置する人が多かったのではないでしょうか。
そのため、リフォーム履歴があるお部屋ではコンクリートの壁に穴をあけていることもよく見られます。
このコンクリートに穴をあける行為は構造的に問題があります。
又、管理組合では穴をあける行為は承認されません。
そのためせっかく購入した中古マンションでリノベしてもエアコンを設置することが出来ないお部屋が出てくるわけです。
でも、正直エアコンが無い生活は考えられませんよね。
そこで、この問題に対して攻略法を考えましたので今回お伝えします。
穴があけれない場合のエアコン設置方法
壁の中に配管を先行配管
部屋の計画をして共用廊下側へ部屋が出来ることが確定していた場合は壁の中に配管をあらかじめ設置しておく方法です。
通常は配管を露出してしまえばそのようなことしなくてもいいのですが壁に配管が見えていると格好悪いですね。壁の中に隠せれば配管も見えずお部屋の印象を壊すことはありません。
この場合ですと壁の中を通してベランダへ配管を持っていきますので共用廊下へ穴をあけることが無く設置できます。
この場合のデメリット
①壁の中に配管を設置するため長期的にみたら取り替えることが出来ない。
②配管を通すスペースが必要なため壁厚が太くなる。
③工事費が余分にかかる。
④たちまちエアコンをつけない部屋があっても先行して配管をする必要がある。
マルチエアコンを採用
メーカーによるとマルチエアコンというものがあります。
これは1台の室外機で3台まで動かすことが出来ます。
又、セットの中に小さいお部屋用(3畳程度)をまかなうエアコンもあります。
マンションでリノベすると子供部屋や寝室は小さくていいと言われるお客さん多いのです。
大体3.5畳、4.5畳程度の部屋が多い為6畳用のエアコンでは容量的にもったいないのでマルチエアコンの小さいお部屋用は重宝します。
このシステムはそれぞれのお部屋のエアコンをそれぞれ制御できることです。
値段も3台エアコンを設置することを考えれば少し高いくらいで設置できますよ。
ドレン問題
エアコンは熱を冷やす際にドレン水という水が発生します。
この水を排出するため冷媒管とは別にドレン管というもので排水を行うのです。。
室外機の横にホースのようなものがありそこから水がでてないですか
これがドレン管です。
ドレン管は室内機から水を外部へ排水するための配管です。
その際排出するため水勾配が必要となります。
このドレン排水もエアコン配管で問題になってきます。
そのため、設置場所からベランダまで距離がある場合は近くの排水管へつなぐ方法もあります。
排水管へつなぐときに問題なのが排水の匂いがあがってきます。
ですので、途中にトラップとよばれる臭気止めを設置すれば排水問題も解決です。
全館空調を検討する。
全館空調は高いイメージがありますよね。
僕も当然あります。
前回このブログでも紹介したのですがプランビーという全館空調システム
一つのエアコンから2部屋まで冷やしたり温めたりできるシステムです。
個別制御はできませんが、一つのエアコンでまかなえれば機器代もお得ですしランニングコストも抑えることができると考えてます。
このシステムはエアコンから排出した空気をダクトをとおしてそれぞれのお部屋へ送るシステムになってます。
ですので、エアコン自体の配管問題は気にしなくてトータル3部屋冷やしたり温めたりできる画期的なシステムだと考えます。
最悪コンクリートの壁に穴をあける
推奨は出来ませんが管理組合に穴をあける交渉をしてみることも一つの手かもしれません。
その際、コンクリートの中にある鉄筋を切らないように鉄筋探査を行い切断してない旨を報告する必要があります。
しかしそのような対策をしても構造的に問題ないことを証明できない限り管理組合としてはOKがでない覚悟は必要です。
まとめ
この殺人的な酷暑
エアコンないと最悪死んでしまうくらいです。
せっかくの中古マンション購入してリノベやリフォームするのですからエアコンもしっかり設置して快適な生活送りたいですよね。
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